三四
上々出來作之事
一壹反ニ籾 六石
一同 大豆 貮石
一同 粟 四石
一同 稗 六石
一同 蕎麥 貮石
三五
胡麻徳懸之事
一胡麻ハ其村々の土反より五升六升程上りに徳懸可仕事、
胡麻ハ壹升ニ付米壹升五合なり、尤上胡麻の替口を以徳
懸の指引するなり、縦畑土反五斗五升の時五升上ヶて、
米反六斗と見て一五ニて割ハ四斗となる、是を一紙之畝
數に懸れハ徳胡麻となる也、替口ハ御記六帳有之也
三六
麻徳懸之事
一麻徳懸は毛上より輕く徳懸する也、其心ハ麻作ハ手間こ
へ大分入候もの也、毛上能出來候麻ニ相應ニ徳懸する時
ハ、壹反の徳麻ニて五反七反の年貢あるもの也、心を付
了簡して徳懸するへし、尤米之直段ニ高下あるを心懸徳
懸するへし
三七
同土反懸之事
一麻畝懸は土反を二ツい割、夫々徳懸を懸て六ニて割レハ
上納荢となる也、夫を畝數ニて割レハ反當りの荢と知る
也、二ツニ割心ハ貮石の双場なる故也、又六ツニ割ハ荢
百目ニ付六分替也、尤鶴崎ハ上荢故壹匁替、小国・久住・
阿そ・南郷ハ下荢故右六分替なり
つづく