本来は建築屋である私にとって、最近の各地の再開発や、熊本地震後の復旧工事などが大いに気になっている。
その一つが熊本駅前の再開発である。
九州新幹線が全線開通したのは2011年3月である。『祝!九州縦断ウエーブ』という沿線住民が参加したCMが流され、お祭りムードが盛り上がる中あの東日本大地震が発生し、熊本を含め各地での開業イベントは一切取りやめになってしまった。
重苦しい気分の中、このCMも数日で取りやめとなったが、YouTubeで取り上げられると噂が噂を呼んだことは記憶に新しい。
熊本駅は西口(春日口)が整備されてスタートしたが、東口(白川口)は旧駅舎を残したまま整備がはじまった。
あの安藤忠雄氏デザインの駅舎ファサード(下写真)は、旧駅舎に隠れるように建設が始められた。
そして昨年旧駅舎の解体が始まり、今年にはいり解体もほぼ終わると新駅舎のファサードが姿を現してきた。
現在は舗装や植栽などが行われており、3月16日に落成式が催されるという。九州新幹線開通から実に8年を要したことになる。
駅舎とはべつにJR熊本駅ビルの完成も待たれる。
あの熊本大地震を乗り越えて、熊本は平常を取り戻しつつある。熊本城天守も完全ではないがその威容が帰ってきた。
花畑町の再開発事業も秋には完成を見る。国道57号線の新道のトンネルも完成が近い。崩落した阿蘇大橋の架け替え工事は平成32年度開通が予定されているという。
再生熊本が大きく歩を進めようとしている。皆様どうぞ熊本にお遊びにおいでまっせ。