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Channel: 津々堂のたわごと日録
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■久しぶりの図書館行

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 昨日は所用の帰り道に、久しぶりに図書館行き、いつ以来だろうと思うくらいである。
あるお宅の先祖付けをコピーし、折角来たのだから本を借りて帰ろうと思い以下の二冊を借りる。

  ■磯田道史著「近世大名家臣団の社会構造」東京大学出版会、9,400円+税
     武士という身分に生きた人々の具体像をあざやかに描く
     近世武士の中核的存在,大名家臣団を対象にその社会が抱える「違いの構造」を解明.歴史社会学や歴史人口学の成果を活用し,
     さらには「身なり」「しぐさ」の差にも注目.武士という身分に生きた人々の具体像をあざやかに描き出す.

  ■福田千鶴著「近世武家社会の奥向構造」 吉川弘文館、10,000円+税
     近世政治権力の解明には従来の公儀研究(表向=男の世界)に加え、〝奥向〟という日常の政務を行ない、当主と妻子が生活した
     空間の果たした役割を追究する必要がある。表方(おもてかた)・奥方(おくかた)に分かれていた奥向の構造を各職制やその特質、
     一夫一妻の原則、庶出子の処遇といった妻妾制の展開、井伊・真田ら大名家と将軍家の交流などから鮮やかに描き出す。

 噂にたがわずなかなか面白い。値段が高くて購入をためらっていたのだが、現物を確認し購入しようかと思い至っている。
それというのも、前者は 近世大名家臣団の社会構造 (文春学藝ライブラリー) 文春学藝ライブラリーから文庫本が出ていて、値段もお手頃で入手できる。
後者は文庫本化はされないのではないか。古書を安く手に入れるより仕方がない。
下手な小説を読むより、よっぽど夢中にさせてくれる。☆☆☆☆☆


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