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Channel: 津々堂のたわごと日録
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■細川小倉藩(218)寛永四年・日帳(五月廿二日)

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                      (寛永四年五月)廿ニ日 

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         |    廿二日  加来二郎兵衛
         |
         |           (鑑)
江戸へ上ル物ノ覚 |一、明日江戸へ、山岡書かん・藤田宗利・岡十兵衛被参候ニ、差上申物之覚
 金ノ茶碗    |  一、金ノ御ちやわん ふた共ニ壱つ
         |                 (是ハ皆川治ア丞ゟ遣被申候、送状ハふわ太郎吉・佐ふり彦右衛門ゟ也)
 銀ノ矢立印籠  |  一、銀ノ御矢たていんろう 拾
 鳥甲形ノ頭巾  |  一、とりかふとなりの御頭巾 壱つ
         |                    (国遠)
 唐絵ノ重箱   |  一、からゑノ御重箱 ニくミ   是ハ道倫ゟ送状
 枕箱      |  一、御枕箱 十         是ハ道倫・上田忠蔵ゟノ送状、
 空穂ノ緒見本ノ |  一、御うつほの緒 五十筋   但、御ほんのしま相そへ、進之候、以上
 縞       |
 光尚ノ合羽   |  一、御六様 御かつは 弐つ 是ハ忠蔵ゟノ送状、
 馬衣腹当    |  一、御馬きぬ 五つ はらあて共ニ 同人ゟ送状、
         |  右分三人ニ渡遣申候也
         | ( マ マ )
革屋兵衛訴状案  |一、   前廉申上候を重々申上候
小倉町奉行宛   |
         |                         (極印)                     (長門豊浦郡)
 極印銀盗マル  |  一、正月十日之夜、私盗人ニ相申候ニ付、私銀ニハこくい御座候間、此こくいを持せ、下関・長符・
         |    (萩、長門阿武郡)                          (呼野、規矩郡)
         |    はぎ迄も尋候へ共、しれ不申候、其後又ふせんのよふの御金山、又豊後迄も知人御座候間、私
 中津ニテ小倉ノ |    こくいを見せ頼候へ共、是ニ而もしれ不申候、其後中津ニて、此こくいの銀、小倉之もの遣申
 者使用ス 取替 |    候由承候間、知人を頼、かへ取申候事、
         |            (日田、豊後日田郡)
 盗人日田へ走ル |  一、其後、彼者中津ゟひたへ走り申由承候条、四月十三日ニ、日田へ参候ヘハ、日田之宿弥兵衛と
         |    申者ニ而御座候、此弥兵衛ハ留守ニ而御座候間、此女房ニ頼、尋候ヘハ、はしめハかくし、其
 草野ヨリ久留米 |                          (草野、御井郡)
 へ行ク     |    後我等ふかく頼候ヘハ、かの女申候ハ、筑後ノ内くさのへ参候由申候、其後、爰ニ六七日逗留
         |          (久留米、御井郡)
         |    仕り、筑後ノくるめニ参候由、申候事、
 盗人太兵衛   |  一、それゟくさの・くるめニ尋候ヘハ、くるめのもの申候ハ、太兵衛と申者ハ、去年ハ爰元ニ参候
         |                         (博多)(洲崎)
         |    か、ふひん成躰ニ而候共、其人ハちくせんの内はかたのすさきと申所ニ、殊外仕合能居被申
 筑前へ探索ニ行 |    候、我等則宿居申候間、ゆる/\と咄申候、私共ニ博多へまかい御座なく候間、たつね可参
 カズ      |    由、ちくこのもの申候へ共、筑前ニ而候間、我等共参不申候事、
         |                           (日田)(煙草)
 煙草買入    |  一、私申候ハ、いつ比ノ事そと尋候ヘハ、四月時分ニ、ひたへたはこ馬弐駄かいニ参、こゝもとた 
         |    はこの程能候間、か様かい置申候、何も其方様なと頼、おや共よひよせ、有付加申候由、ちく
         |    このものニ、太兵衛申候事、
         |  一、私共も前かとひたの宿申候ハ、四月十日比ニたはこを弐駄かい申候由申候、一駄ハひたニてか
         |               (名乗ヵ、筑前上座郡)
         |    い申候、又一駄ハやかてならひのせきと申所にてかい申候由、宿之女房慥ニ申聞せ候、又筑後
         |                                          (調 議)
         |    のものゝ口も壱つニ而候間、我等」くるめのやとへ罷戻、人をやとい、よひよせ候、ちやうきい
         |    たし候へ共、其間ニおやもとを、ちくせんの内ニよひとり候ハんと存候而、急罷戻、申上候
         |    事、                            
         |      寛永四年五月十九日                   かわや  
         |          (是門)                         四兵衛   
         |         米田與右衛門殿                  遠藤  
         |         吉田少右衛門殿                    少右衛門
         |  右ノ本書、吉田少右衛門方へ返し候事、
         |

 


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