■御暇被下候面々
正徳四年五月廿ニ日の事だそうだが、この重大事について熊本藩年表稿には記載されていない。以前から随分気になっていたのだが、今日図書館に出かけた際「盤桓随筆・十」から該当項を発見した。千石取三人を含め高名なる人たちがなぜまとめて「御暇」となったのか、この項でも定かではない。真実に迫るには中々難儀である。 千石 竹内吉兵衛 千石 田邊平助 三百石 西沢文右衛門 三百石...
View Article■古文書拝見→島田美術館行
お昼前史談会会員O氏のお誘いを受けて古文書を拝見に出かける。3時間ほど拝見するがあまりにも多く半分以上は内容を確認することができずスルーしてしまった。2時過ぎ昼食をとり、それから島田美術館に廻り「甲斐青萍」や「杉谷雪樵」の画などを展観する。 少々疲れて夕方帰宅。シャワーをして椅子に腰かけ過日購入した「甲斐青萍熊本町並画集」を眺めていたら、またたく間に眠り込んでしまった。
View Article■まだ雨は降っておりませんが・・・
どうやら梅雨に入ったようだ。もっとも現在は曇り空で、雨が降り出すのは夕方からのようだが。 梅雨といえば「増殖する俳句歳時記」に梅雨に関する不思議な句が掲載されている。 梅雨と書き陳者と書き嫌になりぬ 永作火童...
View Article■志方半兵衛殿の手討ち事件
机のまわりにいろんなコピーが山積みになっている。収納する袋を準備してナンバーをうち、一方では索引帳を作ってどの袋に入れたかを控えておこうという次第である。志方半兵衛に関する史料が出てきたから、「志方家」という袋を作り、先祖附や「志方半兵衛言上之覚」その他の史料とともに納めた。...
View Article■逆転現象
少々値が張る本で、図書館から借りて読んでいるが、内容がすごく良くて手元に置きたいという願望が膨らんでいる。思文閣が出版しているのだが、まだ在庫がありそうで9,000円+税(+郵送料)だから 10,000円を超す。古本なら少しは安かろうとAmazonを見てみたら、なんと...
View Article■鳥目三拾疋
先にお預かりしたO家の文書の中に、思いがけないものがあった。O家の跡継ぎの方が初お目見えの際、鳥目三拾疋を支払った受け取りである。びっくりした事の一つは御目見えにお金を納めなければならない事、もう一つはそれを受け取った音信所の役人が私の先祖だったことである。印(眞)が押されてあり、音信所に勤めたという我が家の言い伝えとも符合した。 覚 初而...
View Article■下六嘉・仏誓寺行き
今日は私の歴史勉強の大恩人、Dr・高田先生の三回忌にあたる。熊本史談会の若い友人N君の誘いを受けお墓参りに出かける。お寺からは数百メートル離れたところに墓地があり、一番奥まったところに先生のお墓(寄せ墓)にお守りする。...
View Article■二つの松笠菱紋
細川家家紋の紋形が綿考輯録に六ツ、藩譜採要に七ツ紹介されているがその違いが三ツある。藩譜採要には「竹笹紋」があること、二つ目は後者にてっせん紋があること、最後は「松笠菱紋」のデザインが全く異なることである。なぜ細川家の基本的資料でこういう違いがあるのかも疑問である。 綿考輯録にある紋藩譜採要にある紋...
View Article■夢の中の作句
籐椅子の母が手の止む団扇かな 津々 夢には何の前触れもない。久しぶりに母の夢を見た。母の一人居の住まいはなだらかな丘陵地に建っている。母が一人で建てた家である。一人でというのは自らの労力でという意味である。私が時折訪れて何本かの木を植えた。またたく間に成木となって爽やかな木陰を作った。不思議なことにこの夢は何度も見る連続ものである。...
View Article■六月十四日・祇園会
「歳序雑話」という古い記録がある。熊本の歳時記ともいうべきものだが、六月の項の「祇園会」を抜粋してみた。原文は白文であるが、これが掲載されている「日本都市生活史料集成3ー城下町篇1」では「レ点や一二、送りカナ」が振られている。それでも中々読むのに難儀するが、チャレンジしてみた。 (六月)十四日は祇園会也、七日より十三日に至ル、社頭ニ詣デ尊卑於道路ニ支(わか)ルコト竹葦ノ如ク稲麻ニ似タリ、...
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