私事で恐縮だが、私の先祖は下松(山口県下松市)に籠居していた際に、清田石見・下津棒庵にスカウトされて豊前に召出され忠興公にお仕えしたと先祖附は記す。
その意味で清田石見は大恩人という事に成る。石見は関ケ原の戦いで一番槍の功名で有名な人物である。
石見の娘・幾知は宇土細川家の祖・立孝と細川刑部家初代・興孝の生母である。この事も石見の名をたからしめている。
清田石見(鎮乗)は清田鎮忠の娘婿だが、義姉は大友宗麟の娘・ジェスタが鎮忠に継室として嫁いだ時の連れ子だとされる。
前夫・一条兼定の娘という事になるのだろうか。
そして石見の室及び義姉は宗麟の血を引く孫という事に成る。その義姉が寛永四年生きながらに火炙りの刑に処せられた、切支丹マグダレナ・キオタである。
この事件を知りたいと思ってそのことが書かれている「下巻」を取敢えず購入して、現在すっかりはまり込んで夢中になって読んでいる。
尤、マグダレナ・キオタに関する記述は、ほんのわずかである。
これは「上巻・中巻」も手に入れずばなるまいと思ったが、「上巻・中巻」だけという売りが見当たらない。
仕方がないので「上中下巻」三巻を買うことにして申し込んだ。(今持っている下巻はどうしましょう・・・)
こんな按配で本がどんどん増えていく。本が届いたときの、奥方のしかめっ面が怖い。