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Channel: 津々堂のたわごと日録
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■御恵贈御礼「秀林院の謎」

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 御著「秀林院の謎」を御恵贈いただき深く御礼申し上げる。
著者「小倉葡萄酒研究会」の小川研次氏は、今回多くのキリシタン関係の資料を精読され、ガラシャを中心に夫・忠興や忠利、関係する宣教師、切支丹信者である家臣などを取り上げて見事な検証の成果をこの御著にまとめられた。
豊前の「葡萄酒」は、ガラシャの御霊に捧げるために作られたとの深い想いが一貫している。「葡萄酒LOVE・ガラシャLOVE」に覆われている。
小川研次氏とのお付き合いは「葡萄酒」を通じてだが以前、氏の御著「小倉藩葡萄酒事情」を御恵贈いただて以来お付き合いが続いている。
忠利公が上田太郎右衛門に葡萄酒を作らせ、これが記録に残る日本で一番古い葡萄酒の醸造の始まりとされており、地元では「がらみ」の栽培が始まり、葡萄酒の再現が試みられ成果を出し始めている。

 上田太郎右衛門は曾祖母の実家に連なる先祖である。
私は諸資料から太郎右衛門に関することを調べ、ある程度の成果を得たが限界があった。
その後、熊本大学・永青文庫センターの後藤典子氏の「小倉藩細川家の葡萄酒造りとその背景」が発表され、また北九州市立自然史・歴史博物館の永尾正剛氏の論文「細川小倉藩の『葡萄酒』製造」が発表されるなどして大きな成果となって表れた。■回想・細川家のぶどう酒製造
「忠利の葡萄酒」を味わうことが出来る日を待ち望んでいる。


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