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Channel: 津々堂のたわごと日録
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■表示できない漢字

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   S家の古文書を読んでいたら上記の文字が出てきた。「くずし字解読辞典」にはこのようにちゃんと掲載されている。(p88‐281)
余りひんぱんに登場する文字ではないが、少々曰く付きの文字だからよく覚えていた。
S家文書もこの読み「~して」で、「□家江蔵してアルヲ□□□□ヨリ送ル」と、この通りの読みで機能している。
ところが読み下しの文をタイピングしようとすると、この文字が表記できないことが判った。IMEパッドの「手書き」でも表示できない。
東大史料編纂所の「電子くずし字字典データベース」『電子くずし字字典データベース』『木簡画像データベース・木簡字典』連携検索、又島根県立大学の「e漢字データベース」など日ごろ御世話になっているサイトでも見出すことが出来ない。
漢字辞典オンライン」「手書き漢字認識」といったサイトでも同様である。果たしてこの文字は漢字なのかという素朴な疑問に陥ってしまう。
「くずし字解読辞典」の編者・児玉幸多先生の、「くずし字用例辞典」のも登場しないというのも大変不思議ではある。

熊本だけで使われていると思われる方言文字(?)下記の「扌偏に乄」の文字も同様で表記ができないから、私のサイトでは「■扌偏に乄=締」と注記しているが、何とかならないかと長い間考えている。
                                                                              CCI20160308.jpg  
「ゟ=より」という環境依存文字が表記できるようになったのも、6~7年前の事だと思うが、上記二つの文字も何とか表記できるようにしてもらいたいものではある。
        


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