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Channel: 津々堂のたわごと日録
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■出てきました「佐田文書」

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押入れに入れっぱなしの紙袋をしらべている中に「佐田文書」と記した袋が出てきた。
県立図書館で写真撮影してコピーしたものだが、嘉永六年のものが入っていた。
読み下しにチャレンジしたのは、ちょうど10年まえのことだが、全く歯が立たずお蔵入りとなっていた。
調べてみると、この当時の佐田家の当主は佐田右平で奉行を勤めており、この日誌の中に「今年七十五歳、実は七十三歳に罷成」と記しており、吉左衛門と名乗っている。資料によると、天保元年七月(大組付)~天保三年二月 高瀬町奉行、天保三年二月~天保五年九月 奉行副役、天保五年九月~安政元年八月奉行を勤めている。安政元年八月弐拾日没す、享年七十四とある。
つまり、亡くなる前の年の日誌であることが判る。

初めてこの文書を見た時は、ちんぷんかんぷんで全く手に負えなかったが、今はどうだろうか。
この文書は読み下しがなされていないと聞く。表紙には余白部分を使い「アメリカ船四双、六月三日浦賀へ□来同十二日退、竜口ゟ御上様被指出見御出馬ノ命アリ」と書かれている。
そういう時期の、奉行職を勤めた人物の貴重な日記であるから、その内容には大いに興味が湧く。
10年たった私の読解力を試してみようかと考えている。


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