散歩以外全くといっていいほど家の中にいますから、さすがにストレスが溜まっています。
図書館も閉館が延長となり、史料の調査もできませんし鬱々とした毎日です。
こうなると読書しか方法がありません。しからばと南朝最後御拠点であった九州の有様をこの際一気に勉強しようと選んだのがこの二冊です。
【目次】
はじめに………………………………………佐伯弘次(九州大学 教授)
鎌倉幕府と九州………………………………野木雄大(文化庁)
南北朝内乱と九州……………………………山本隆一郎(鳥取県立博物館)
九州の守護大名………………………………佐伯弘次
九州の国人領主………………………………山田貴司(熊本県立美術館)
少弐氏の拠点…………………………………山村信榮(太宰府市教委)
大友氏の拠点 豊後府中(府内)…………長田弘通(大分市美術館)
豊前宇都宮氏の拠点…………………………高尾栄一(築上町教委)
千葉氏の拠点…………………………………太田正和(小城市教委)
菊池氏の拠点 北宮・隈府…………………青木勝士(熊本県立大学)
飽田南郷の拠点 二本木遺跡群……………原田範昭(熊本市教委)
相良氏の拠点…………………………………出合宏光(相良村役場)
肝付氏の拠点…………………………………横手伸太郎(肝付町教委)・濱久年(高志書院)
南朝研究の最前線 (歴史新書y)
日本史史料研究会・監修/呉座勇一・編集
「後醍醐神話」に彩られた激動の世紀を解明する!
内容北条氏による権力独占が進んだ鎌倉幕府。後醍醐天皇は、北条氏に不満をもつ武士たちを糾合して幕府を滅ぼす。
しかし、新たに発足した「建武政権」は武士を冷遇し、反発した足利尊氏らによって政権は崩壊、朝廷は南北に分裂する。
建武政権には多くの旧幕府の官僚が参加し、後醍醐天皇は武士たちに積極的に恩賞を与えた。南朝の政策も時代に即したものだった。
では、なぜ後醍醐の「異形」性や建武政権・南朝の非現実性が定説化したのか?その核心に迫る16論考。