■御書出
現在K家の文書数点を読んでいる。それぞれ興味ある物だが、その中に「御書出」に関わる覚書があった。 御書出とは通常宛行状と呼ばれるもので、「御書出(おかきだし)」とは熊本独特の呼称であろう。藩主の代替わりにあたって各家に渡されたものである。細川家の御規式にも定められている。...
View Article■部屋住み
部屋住みとは、「家督相続前の嫡男。また、次男以下で分家・独立をせず、親または兄の家にとどまっている者」と定義されている。二男は嫡男にもしものことがあった時の跡継と云うことにあろうが、三男以下はこれは養子口を探すほかない。僧籍に入るという例も多い。養子口もないと結婚も出来ず、当主が代替わりするといわゆる「やっかい叔父」となって、ひっそりと暮らさなければならない。...
View Article■肥後昔話集の中の「井沢蟠竜」
文豪森鴎外の愛読書として良く知られている「広益俗説弁」の著者が肥後藩士・井沢蟠竜である。肥後人名辞書においては次のように紹介している。 井澤蟠龍 名は長秀、通称十郎左衛門、亨斎又蟠龍子と号す。元禄十年家を継ぎ撃剣、抜刀、柔術をも能くす、 好んで長さ三尺三寸も長刀を帯び、質性朴実にして邊幅を飾らず、江戸にある日神道に志し、山崎垂...
View Article■秋の歳時記を
熊本は台風一過後、雨や曇りといった日がつづき、例年に比べると気温も随分低く、日照時間もかなり低くはないだろうか。いつもだと残暑が厳しく、「随兵寒合」の訪れを待ちわびる時期だが、今年は朝はタオルケットでは少々寒く感じられるほどである。今日は白露、暦の上だけではなく随分涼しくて本格的秋の到来が感じられる。...
View Article■秋の歳時記を
熊本は台風一過後、雨や曇りといった日がつづき、例年に比べると気温も随分低く、日照時間もかなり低くはないだろうか。いつもだと残暑が厳しく、「随兵寒合」の訪れを待ちわびる時期だが、今年は朝はタオルケットでは少々寒く感じられるほどである。今日は白露、暦の上だけではなく随分涼しくて本格的秋の到来が感じられる。...
View Article■藤崎宮例大祭
藤崎宮の例大祭はかっては9月15日に決まっていたものだが、最近は暦の按配で色々かわり今年は20日に随兵行列が行われ、65頭の飾馬が奉納される。終日熊本の中心部はあつい一日となる事だろう。...
View Article■お見舞い申し上げます
台風やそれに伴う大水害の被害など、その凄さに驚くばかりですが、心よりお見舞いを申し上げます。小生も昭和28年の熊本大水害で、鴨居の高さまでの水害に見舞われ何とか命を拾いました。あの濁流の恐ろしさを身をもって体験していますから、他人事とは思えずただただ皆様の御無事を念じるばかりです。
View Article■徳米取り
地方にはそれぞれ大農家として名を成したお宅が沢山ある。明治以降小作人を沢山使って、いわゆる「徳米」で財を成した。どうやら「徳米」という言葉は死語になりつつあるらしく、pcで「とくまい」と打込んでも漢字変換をしてくれない。 先にもご紹介したが、「明治三年」にやってきた熊本の明治維新は、「村々小前共江」という...
View Article■図書館行き
昨日県立図書館から電話をいただいた。借りている本が返脚日を越えていたためだ。そこで今日は返却の為にチャリンコで出かける。まずは2階でお詫びをして返却、3階の郷土コーナーで以下の史料をコピーする。 1、豊前小倉領富野表戦争見聞録 1、金御紋御先箱御免之一件 1、肥陽府中記 以上49枚...
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